新聞報道等の紹介

以下の報道機関等に、当デモについて報道・紹介していただいていますのでご紹介させていただきます。中でも東京新聞は、8月9日の朝刊1面での記事でした。


毎日新聞
生活保護:「恥じゃない」利用者ら霞が関をデモ
2012年08月08日 21時24分(最終更新 08月08日 21時46分)

http://mainichi.jp/select/news/20120809k0000m040075000c.html


 「命をつなぐ生活保護は恥じゃない」。生活保護の利用者や支援者らが8日、東京・霞が関の官庁街周辺をデモ行進した。

 当事者の声を知ってもらおうと有志が企画、約100人が参加した。「苦しい時みんなで使おう生活保護」「改悪にNO」などと書かれたボードを持った参加者が「厚生労働省は当事者の声を聞け」「財務省は人の命(にかかわること)を財源(の有無)で語るな」などと、それぞれの庁舎前で訴えた。

 生活保護を巡っては3月時点の受給者が過去最多の210万人を超え、お笑い芸人が母親への扶養義務を果たさなかったことが批判されたことなどから、「バッシングの声が高まり制度改悪につながるのでは」と不安の声が上がっている。【遠藤拓】


東京新聞

生活保護 最後のとりで 失明、車いす…役所は「働けないのか」
2012年8月9日 朝刊

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2012080902000121.html

  私たちの暮らしを左右する社会保障と税の一体改革関連法案が、国会で与野党の攻防の「取引材料」にされた八日。その周辺を、あるデモ隊が練り歩いた。「生活保護は恥じゃないぞ」。声を張り上げた多くは、いま生活保護を利用している人たちだ。
 (小川慎一)

 「ぜひ知っておいてほしいことがあります。生活保護は最後のとりでなんです」。東京・霞が関周辺の車道。車いすで生活する日笠方彦(まさひこ)さん(51)=東京都練馬区=は、歩道にいるサラリーマンたちに訴えかけた。この日デモに参加したのは百三人。支援団体の呼び掛けなどでつながった。

 生活保護を利用して十年。一九九五年三月、自宅でバイクの修理中、タンクに移し替えたガソリンにたばこの火が引火し、大やけどを負った。会社を解雇され、再就職が決まったばかりだったというのに、両目の視力、左足は膝から下、両手も親指以外を失った。
 退院後、千葉県内の施設に入所したが、「ここで死ぬのではなく、街に出たい」と一人暮らしを決めた。銀行口座の残高が二千円となり、生活保護を申請することに。だが役所の窓口で男性職員から言われた一言は思いがけないものだった。

 「あなた、働けないんですか」
  日笠さんは「まさか自分に言っているとは思わなかった」と話す。ハローワークに電話しても、できる仕事はないと言われ続けてきた。
口座残高を見せた途端に、職員が女性に交代し、申請の手続きが順調に進んだことを、今でも忘れられないでいる。
 「いま振り返ると、水際作戦だったのかな」と日笠さん。保護費抑制のため、申請用紙を渡さないなどして、間口を狭くしている自治体もあるとされる。窓口で門前払いされ「おにぎりを食べたい」と書き残して餓死した男性もいた。

 最近では、タレントの母親の受給が問題視されるなど、一般の人たちからの生活保護バッシングともいえるような状況も生まれている。
財政難の中、生活保護を抑制しようという動きは国でも地方自治体でも強まる。消費税が増税されて生活が厳しくなっても、制度そのものが手厚くなる可能性は低い。

 「国会では、財源か解散かの話ばかりで、ちゃんと僕たちを見ていない」。視力を失ったまなざしが、民意を託されたはずの人々の茶番を見つめている。



しんぶん赤旗
8月9日
生活保護 恥じゃない
働きたくても働けない 当事者抜きで制度変えるな
受給者ら唱和、都内をデモ

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik12/2012-08-09/2012080901_03_1.html

 「生活保護は恥じゃないぞ。みんなまじめに生きてるぞ」――。野田内閣が生活保護制度改悪を進めようとするなか、東京都内で8日、
「いのちをつなぐ生活保護は恥じゃない!デモ」が行われ、生活保護利用者ら100人以上が、「当事者の声を聞いて」と訴えました。
首都圏生活保護利用者有志が呼びかけたものです。



((写真)声をあげて行進する「いのちをつなぐ生活保護は恥じゃない!デモ」参加者たち=8日、東京都港区)

 参加者は「誰もが困ったときに使えるのが生活保護」「価値のない命はありません」と書いた手作りのプラカードを手に、「当事者抜きで制度を変えるな」と厚労省など省庁に向けて唱和しながら歩きました。

バッシングに怒り

 視覚障害者の男性(53)は東京都北区で、はり・きゅうの店を営んでいます。
 「障害者が働ける場、仕事は限られているのが現状。障害基礎年金だけでは食べていけず、生活保護を受給している仲間が多い。今日はそんな仲間の代表のつもりでデモに来ました。芸人の事件を利用した受給者へのバッシングは許せない。障害者が自立して生活していくための糧が奪われてしまう」と話します。

 「生保改悪NOだ!」と書いたプラカードを掲げていた男性(49)=東京都武蔵野市=は「精神障害があり、働きたくても働けず生活保護を受けています。今の支給額だけでもぎりぎりの生活なのに、これ以上改悪されたら死活問題だ」と話し、政府やメディアが不正受給のことばかり強調することに怒ります。

私たちの命つなぐ

 精神疾患を患ったことがもとで生活保護を受給している女性(33)は「以前、受給していた生活保護をやめて働きましたが、体を壊して、また受けています。一度目の時は『何もしていないのに』と申し訳ない気持ちでいっぱいでした。でも、生活保護利用者の団体で生活保護のことを学び、生活保護憲法によって保障された権利、私たちの命をつなぎ、生活を支えるためにある制度だとわかりました。今日はたくさんの人と歩けてうれしい」と語りました。

 「生活保護は恥じゃない」とシュプレヒコールを一緒に口ずさみながらデモを見つめていた会社員の男性(44)=東京都中野区=は「生活保護バッシングは感情的すぎて利用者の実態を見て議論していない。セーフティーネット生活保護しかない中で、弱者をたたいて留飲を下げるのは危険だと思います」と話し、デモに加わりました。



朝日新聞 消費者情報 @asahi_lifestyle のツイッター(8月8日)

15:59 
清)生活保護の当事者デモ 日比谷公園霞門から今、スタートしました 首相官邸方面に向かうようです。 昨年に続き2回目。「生活保護は恥じゃない」と声をあげて。#生活保護

16:05 
生活保護デモ 厚生労働省前。「当事者の声を聞け」「みんな真面目に生きているぞ」 車椅子の参加者も #生活保護

16:11 
生活保護デモ 財務省前。「当事者抜きで制度を変えるな」「生活保護バッシングをやめろ」 生活保護の利用者がこうした声をあげるのはほとんどなかったことです #生活保護

16:17 
生活保護デモ 財務省前続き。「人の命を財源で語るな」

16:26 
生活保護デモ 虎ノ門交差点を渡りながら、利用経験者の女性がマイクで語り、最後に言った 「私たちは恥ずかしい存在じゃない」「生活保護を使って自分らしく生きる」 #生活保護

16:36 
生活保護デモ 特許庁前。都心の繁華街を生活保護の利用当事者だと明らかにして歩くのは、ものすごい緊張感と 圧迫感のあることだと思う。主張への賛否は別にして、勇気がいることだと。 #生活保護

16:43 
生活保護デモ  @官邸近く 「私たちの現実を見て」と呼びかけ。 #生活保護



togetter"2012.08.08「生活保護は恥じゃない」デモに関する会話"
http://togetter.com/li/352832

生活保護のリアル」(ダイヤモンドオンライン)
http://diamond.jp/articles/-/20821 http://diamond.jp/articles/-/22919 等
を連載中の、ライターみわよしこさん@miwa_chanが、
当デモに関連するツイッターをまとめていらっしゃいます。